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No.1543 - フェルメール(首飾りの少女)(完)
投稿日 2024/04/20(Sat) 17:47:05
投稿者 Sabu Q D Kaneda
フェルメールの首飾りの少女は,一般的には有名です。
以下を、参照ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB

1.初めに
 ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer オランダ語: [joːˈɦɑnəs vərˈmeːr], 1632年10月31日? - 1675年12月15日?)は、ネーデルラント連邦共和国(オランダ)の画家で、バロック期を代表する画家の1人である。
 映像のような写実的な手法と綿密な空間構成そして光による巧みな質感表現を特徴とする。
フェルメール(Vermeer)の通称で広く知られる。
本名ヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト (Jan van der Meer van Delft)。

2.概要
フェルメールは、同じオランダのレンブラント、イタリアのカラヴァッジョ、フランドルのルーベンス、スペインのベラスケスなどとともに、バロック絵画を代表する画家の1人である。
 また、レンブラントやハルスと並ぶ17世紀オランダ黄金時代の代表画家である。

生涯のほとんどを故郷デルフトで過ごした。
 最も初期の作品の一つ『マリアとマルタの家のキリスト』(1654年-55年頃)に見られるように、彼は初め物語画家として出発したが、やがて1656年の年記のある『取り持ち女』の頃から風俗画家へと転向していく。
 現存する作品点数は、研究者によって異同はあるものの、32から37点と少ない。
 このほか記録にのみ残っている作品が少なくとも10点はある。

3.全盛期
 父親の死後、1655年に実家の家業を継いで、パブ兼宿屋でもあったメーヘレンの経営に乗り出している。
 こういった収入やパトロン、先述の大変裕福だった義母などのおかげで、当時純金と同じほど高価だったラピスラズリを原料とするウルトラマリンを惜しげもなく絵に使用できた。
 また、この年の9月20日ピーテル・デ・ホーホが聖ルカ組合に加入したことで、彼との親密な付き合いが始まった。
 この2人はのちに「デルフト派(英語版)」と呼ばれるようになる。
 他のオランダの都市に比べて、この時代のデルフトの美術品・工芸品は、よりエレガントな傾向があるが、それはデルフトの上品な顧客層やオランダ総督を務めたオラニエ=ナッサウ家の宮廷があるデン・ハーグに近く、宮廷関係の顧客の好みが作風に反映されていたからで、フェルメールやデ・ホーホも洗練された画風の静寂な作品を描いている。

4.不遇の時代
 レンブラントの時代は好景気に沸いていたが、1670年代になると、画家兼美術商である彼にとって冬の時代が始まった。
 第3次英蘭戦争が勃発したことでオランダの国土は荒れ、経済が低迷していったことや、彼とは違った画風をとる若手画家の台頭によって彼自身の人気が低迷していったことが原因である。
 追い打ちをかけるように、この頃にファン・ライフェンも亡くなった。
 さらに、戦争によって彼の義母はかつてほど裕福でなくなり、オランダの絵画市場も大打撃を受けた。 戦争勃発以降、彼の作品は1点も売れなくなり、市民社会の流行の移り変わりの激しさにも見舞われることになった。
 この打撃によって、オランダの画家数は17世紀半頃と17世紀末を比べると4分の1にまで減少している。

5.技法
 人物など作品の中心をなす部分は精密に描き込まれた濃厚な描写になっているのに対し、周辺の事物はあっさりとした描写になっており、生々しい筆のタッチを見ることができる。
 この対比によって、見る者の視点を主題に集中させ、画面に緊張感を与えている。
 『レースを編む女』の糸くずの固まり、『ヴァージナルの前に立つ女』の床の模様などが典型的な例として挙げられる。
 また、その絵の意味を寓意する画中画が描かれた作品が多い。

 フェルメールは、描画の参考とするためカメラ・オブスクラを用いていたという説がある。

 彼の用いた遠近法については、NHK制作のドキュメンタリー(ハイビジョンスペシャル)「フェルメール盗難事件」[3]にて別の研究成果が紹介された。
 まず、絵の一部に消失点となる点を決め、そこに小さな鋲(びょう)のようなものを打つ。次に、それにひもを結びつけてひっぱる。
 このとき、このひもにチョークを塗り、大工道具の墨壺(すみつぼ)のような原理で直線を引く。この線と実際の絵を比較すると、窓やテーブルの角のラインが一致している。
 フェルメールの17の作品において鋲を打っていたと思われる場所に小さな穴があいていることからもこの手法がとられていた可能性は高い。

 少女の髪や耳飾りが窓から差し込む光を反射して輝くところを明るい絵具の点で表現しており、この技法はポワンティエ (pointillé) と呼ばれ、フェルメールの作品における特徴の1つとされる。

 フェルメールの絵に使用される鮮やかな青は「フェルメール・ブルー」と呼ばれる(金と同じ重さ当たりの高価なラピスラズリに含まれるウルトラマリンという顔料に由来)。

 フェルメールからインスピレーションを受けたアーティストは多い。たとえば料理写真家のエイミー・ツイガーはフェルメールが描いた乳母の優雅さにインスピレーションを受けた。
 彼女の作風は、特に『窓辺の読書少女』の「絨毯とカーテン」を思わせる。

6.真珠の首飾りの少女について
 小説や、映画による効果以外に「北方のモナリザ」というキャッチフレーズの効果がこの絵に大きすぎる風評を与えてます。
 ただ、この作品は、「最高傑作」とは言えません。

 その理由は、「背景が黒く塗りつぶされていることです。
 フェルメールの特徴は、「世界に対する公平さ」、「光の粒立ち」などです。
 
真珠の首飾りの少女」には、フェルメールが、他の作品で探求した「光」や「遠近」のモチィーフは控えめです。

 当時強大な力を持っていたトルコへの憧憬を表したような「ターバン」を金と並ぶ高価なラビズラビリィ―で描いたのが奇異です。

 最高傑作ではないが、色々なキャッチ・コピー、中でも「金と同じ重さ当たりの価格を有するラビズラビリィ―」をふんだんに使用するこの絵は、実力以上に注目されています。

 「真珠の控えめな首飾り」、「少女の瑞々しい唇の輝き」などは、「処女の雰囲気」が良く出しています。

 フェルメールの最大特徴は、「奥行や空間」、そして「光」です。

 例えば、「牛乳を注ぐ女」には、部屋全体の奥行やヒヤリとした空気を感じさせます。
 また、背景の壁の光や手前の光も非常にきれいにえがかれています。

 一方「真珠の首飾りの少女」には、フェルメールの特徴が全く感じられません。
 
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